介護施設形態ごとの仕事の特徴とは

介護施設と一口に述べてもその働き方は多種多様で、大きく分類しただけでも7種類に分けることができる。それぞれ、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、介護老人保健施設、訪問介護、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、グループホームである。まず、特別養護老人ホームの特徴としては要介護認定を受けている人のみが入居の対象となるため、高介護度の方が多い。そのため、ケア中心の仕事内容となっており、お看取りケアなどに関心があれば向いている形態である。有料老人ホームは介護度の低い人から高い方まで入居できる施設なのでケアの幅も広く、運営法人や企業によって特色が出るため、専門性に特化した仕事をしたい人に向いている。

介護老人保健施設は入院によって衰えてしまった身体機能を回復させ、在宅復帰を支援する施設なので、リハビリなどの仕事を行いたいと考えている人に向いており、PTやSTなどの役職とも関わることが可能だ。訪問介護は高齢者の自宅に伺いケアを提供する形態で、利用者宅によってケアの手法や物の配置などが異なるため、臨機応変さが求められる。結果として、様々な状況に応じたケアの提供ができるので、ケアをを極めたいと考えている人に向いている。サービス付き高齢者向け住宅は自立度の高い人が多く、マンションのように個室に住まわれているため、個別ケアの提供が可能で、グループホームは認知症専門の高齢者施設なので仕事を通して認知症に特化したケアを学ぶことができる。デイサービスは日勤のみの仕事になるため、子供がいる人にも人気の仕事となっている。